
3階北病棟 慢性心不全看護認定看護師 副主任
慢性心不全看護認定看護師とは、心不全や心筋梗塞、不整脈といった心臓疾患の患者様とそのご家族のケアを行う看護師です。
入院中の患者さんの病態管理だけでなく、患者さんの個性に応じたケアを行う必要があります。
そんな大切な役割を担う徳吉さんに、お話を伺いました。

認定看護師を目指したきっかけを教えて下さい。
循環器病棟で働いていた頃、患者様とそのご家族との関わりは入院中の院内だけで終わっていました。しかし、「入院している時だけが看護ではない」という教えもあり、もっと患者様やご家族と関わりたいと思い、各期に合った看護や退院指導が行える認定看護師になろうと思ったことがきっかけです。
取得された資格と仕事内容を教えて下さい。
慢性心不全看護認定看護師という資格を取得しました。
慢性心不全患者様とそのご家族の方に、生活調整・セルフケア支援を行っています。
心不全増悪因子の評価とモニタリングを行い、心不全による再入院の回避や、心不全になってしまったとしてもなるべく早い段階で受診していただき、心不全の重症化を回避できるように介入していくことが役割の一つです。
認定看護師としての主な活動を教えて下さい。
初発の心不全患者様や退院から再入院までの期間が短い患者様へ介入し、外来受診時に退院後の生活についてお話を伺いその様子を主治医へ伝達し、患者様やご家族の抱えている不安をスッキリと解決して帰宅していただけるようにしています。

資格を取ってから変わったことはありますか?
自分の行動や言葉に責任の重さをより感じるようになりました。
また、専門的な勉強を行い知識が増えた為、以前よりも時間をかけて丁寧に患者様の観察が行えるようになり、情報収集の視点やアセスメントも変わりました。
医師と看護師の役割の違いを改めて学び、看護師だからこそできることを明確に自覚できたと思います。
認定看護師としての特色ある活動はありますか?
「実践」「指導」「相談」というものがあります。当院には慢性心不全看護以外にも認定看護師が在籍しているので、皆さんと協力し周りのスタッフに知識と技術の還元を行い、病院全体で看護の質を上げることを心がけています。

認定看護師としてのやりがいや辛さを教えて下さい。
患者様とご家族にお話を伺い、その方々が抱えている問題に専門知識や他職種と連携しながら介入することで、問題解決のお手伝いができた時が本当に嬉しいです。
心不全の患者様全員に介入したいですが、それがまだ困難であることが辛いので、ひとりでも多くの患者様に関わっていけるようになりたいです。
今後の目標を教えて下さい。
慢性心不全の患者様は食事・水分・活動など、気をつけることが沢山あります。退院後の日常生活が少しでもストレスなく楽しく穏やかに過ごせるように、さらに他職種と協力して看護を行っていくことが目標です。