全ての経験が
未来の自分にとって必要なこと

ー 集中ケア認定看護師
  米国呼吸療法士

認定看護師を目指したきっかけを教えて下さい。

新人看護師として総合病院の外科病棟で働き始め、経験3年目の時にICUで勤務する機会をもらいました。麻酔科管理ベースでセミクローズドICUとうい形でした。看護師4年目となったある時、自責の念に駆られる出来事がありました。尊敬する医師の一人から助言をもらい、客観的にとらえて前向きになれ、学習をしようと決意し重症集中ケア認定看護師(現:集中ケア認定看護師)を目指すことになりました。

主な活動を教えて下さい。

病棟では循環器内科・心臓血管外科病棟に所属し、主に心臓血管外科患者の入院から退院までを、病棟からICU、ICUから一般病棟と横断的に看させてもらっています。その中で集中ケア認定看護師の資格と、米国の国家資格である呼吸療法士の資格を持っているため、主に心臓血管外科患者の呼吸管理にも一部関わらせていただいております。院内のRSTやRRTのメンバーも担わせていただき、院内からの相談に応じて看させてもらっています。具体的には、NPPV装着や人工呼吸器離脱に関する調整、酸素デバイスの選択、人工気道の管理方法やその他看護ケアに関することであれば、スタッフから相談を受けさせてもらっています。

今後の目標を教えて下さい。

米国と同じように日本に呼吸療法士というポジションを作りたいと思っています。これまでの日本の文化と医療の成り立ちなど考えると、現状では難しいだろうということも理解しています。今は特定行為研修にも参加していますので、この研修が終了した後には何らかの形で呼吸療法士という存在をベースに、活かせるようにしたいと考えています。

無駄な経験は何一つありません。そう言える自分であること、ある時の経験が無駄ではなかったと言える未来の自分になることが重要だと思います。良かったことも、辛かったこともすべてが、未来の自分にとって必要なことなのだと思い挑戦していきます。