慢性病者への看護を
追及していきたい
ー 慢性疾患看護専門看護師

専門看護師を目指したきっかけを教えて下さい。

新卒で就職した地方の総合病院で、消化器内科病棟、呼吸器内科病棟、透析室、循環器科病棟、心臓カテーテル室といったさまざまな部署を経験してきました。その中でも透析室での経験が大きなきっかけとなりました。それは、さまざまな原因(多くは糖尿病)から慢性腎臓病となり透析を受けながら生活している人々への看護でした。生活の中で慢性病のセルフケアを行わなわなければならない人々、それは「患者」ではなく「生活者」としての人々でした。生活者としての人々に看護師として何ができるのか、そのケアの難しさ、やりがいを強く感じ、慢性病者への看護を追及していきたいと考え慢性疾患看護専門看護師を目指すようになりました。

主な活動を教えて下さい。

現在は泌尿器科・形成外科・救急内科を主とする一般病棟でスタッフナースとして勤務しています。日々の看護の中で急性期看護に慢性病看護の視点も取り入れ日々の業務にあたると共に、ケアの視点や技術、新人看護師への教育方法やレポート指導などを行っています。

また、外部の活動として学会での委員会活動、セミナー等の講師、市民講座の講師等を行っています。慢性疾患看護の中でも特に自分自身が得意としている慢性腎臓病看護(保存期、腎代替療法の療法選択支援、血液透析、腹膜透析)や臨床倫理、アドバンスケアプランニングといったテーマでの講義で好評を得ています。

現在の目標は何ですか。また、将来やってみたい取り組みはありますか。

専門看護師には、実践、相談、調整、倫理調整、教育、研究という6つの役割があり、所属部署だけではなく、病院全体、さらに広く地域の中での活動が望まれています。2021年度より当院へ入職し1年、これまでは病棟のスタッフナースとして業務を覚えることに専念してきましたが、専門看護師の役割を意識し、少しずつ活動を拡大していきたいと考えています。

具体的には、病棟における患者へのセルフケア教育の充実への取り組み、フットケア外来や糖尿病透析予防指導外来、腎代替療法療養選択支援外来等の看護外来、機動性に富みタイムリーに現場の倫理的葛藤の支援が行える臨床倫理コンサルテーションといったことをやっていきたいです。

看護師に興味がある方、目指す方へメッセージをお願いします。

看護師の活動の幅はどんどん広がっており、看護師をベースとしたさまざまな資格があります。自分自身に得意な分野がありそれを仕事に活かすことができると、より仕事にやりがいが生まれます。自分自身が興味・関心をもつ分野ややりがいを強く感じる分野などぜひ探してみてください。そしてぜひその中に専門看護師も候補に入れてもらえると嬉しいです。

専門看護師を取得するには専門分野で5年以上の臨床経験を積んだ後、大学院へ進学して2年以上の学問を修めて初めて受験資格を得ることができ、さらに認定を受けた後も5年ごとに更新試験があるなどハードルの高さがありますが、その分、ケアの幅は広がり、得られるものも多くおすすめします。